分数と新しい自分②
分数を学ぶことは、新しい自分と出会うこと?
何を言っているだか全く分からないよ。
という声が聞こえてきそうです。
ちょっと違う例で、説明できればと思います。
たとえば私たちが月に行ったとします。
月の重力は地球の6分の1です。
そうすると理論上、地球でジャンプするより、
月でジャンプすると6倍高く飛べることになります。
実際は筋力や身長といった重力以外の点も関係してくるので、
そうはならないのですが、
少なくとも地球よりずいぶん高く飛べます。
普段、慣れ親しんだ(ジャンプしたらこれぐらい飛べる)感覚を越え、
自分が思うよりも高く飛べてしまうので、
きっと最初は違和感を覚えると思います。
自分の体が自分の体じゃないような気持になるのではと思います。
頭では重力の問題で高く飛べると分かっていても、
実際に高く飛べると落ち着かないですよね。
どこか信じられない気持ちになると思います。
これって、分数の計算の感覚と少し似ていると思います。
月でのジャンプは、きっとその内に慣れていきます。
最初は何だか気持ち悪くても、何度か繰り返すうち、
その感覚がなじみ、やがて当たり前になっていきます。
頭で理解するというより、実際に起こることとして、
その真実に身を委ねてしまう。
分数の計算を当たり前にやれるには、これが必要なのです。
ということで、続きはまた明日!
[2023-05-20]