【ぶんぶ文庫】 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」
おはようございます。
今朝は朝から、天気が乱れがち。
東海地方でも一部で竜巻注意報が出ているようです。
雷の予報が出ていますので、外出時はご注意を。
今日、紹介する本は、宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」です!
今年の本屋大賞を受賞した痛快小説です。
中学二年生の成瀬あかりが、夏休みに成し遂げると決めたことは何か。
彼女の目指したささやかな行為。
それが世の中にもたらしたものとは。
何のことはない、意味がないようなこと。
それでも誰かが目指せば、何かしらが違う誰かに伝わる。
じわりといいなと感じさせる物語です。
前半は、マイペースで我が道を突き進む成瀬あかりに、
時に振り回される周囲の者たちの視線で描かれます。
後半は、成瀬あかり自身の目線と変わります。
どんなにすごいと思われる人でも、
異質で理解できないと感じられる人でも、
当人は同じく悩み迷い立ち竦んでいる。
違うのは次の一歩を踏み出せるかどうかかもしれません。
成瀬あかりのように、自分だけの夏を、
自分だけの人生を歩んでいきたいと思います。
中学生のこの夏、読んで欲しい一冊です。
ぶんぶ文庫でお手に取りください!
[2024-07-24]