【ぶんぶ文庫】 天沢夏月「DOUBLESーダブルスー Final Set」
おはようございます。
あいにくの雨模様ですが、元気出して行きましょう!
本日もぶんぶ文庫から本の紹介です。
天沢夏月「DOUBLES-ダブルス-Final Set」です。
高校の硬式テニス部を舞台としたダブルスシリーズ第4弾。
タイトルの通り最終巻です。
物語の締めくくりだけあって、大きな盛り上がりと感動を感じる一冊です。
時に同級生の気持ちで、時に先輩や後輩の気持ちで、
主人公たちと一緒に過ごした高校の部活ライフもいよいよクライマックスです。
か弱かった主人公が様々な試練に合いながらも、
強く逞しくなって、成功者になる!
テニスで優勝する!インターハイを勝ち取る!
という話ではありません。
大きな挫折がある。
そこから何とか這い上がる。
這い上がった地は、自分が目指した場所ではないかもしれない。
望んでいた地点ではないかもしれない。
それでも必死に懸命に這い上がった地には、
やっぱり大きな意味があります。
挫けそうな時、何が自分の支えとなるのか。
何が自分を立ち止まらせるのか。
何が自分の背中を押してくれるのか。
行動、友、好きだと思えるもの・・・
そうしたことを感じさせる物語です。
高校運動部の物語というと、
野球だったら甲子園、他のスポーツだったらインターハイ
を思い浮かべます。
でも、そうじゃない聖地もある。
自分と相手が想いを込めて望めば、
どんな地も聖地になり得る。
そんなメッセージを感じさせるところも、
この物語の好きなところです。
わが教室も、いつか誰かにとって、
そんな存在である時があるかもしれません。
それを作っていくのは、私であり、
教室に訪れる皆さんです。
さあ、一緒にがんばろう!
[2024-04-24]